自然とともに生きる農業の仕事

東日本大震災の発生以後、食の安全についての意識はますます高まるようになりました。
農業に携わる世代が高齢化してきて、日本で農業を行なう人材は減少しつづけているという深刻な状態が続いていますが、仕事そのものの重要性はむしろ反対に増してきていると言えます。

農業は生き物を相手にする職業であるため、工業やサービス業のように土日や祝日に決まった休みを取ることができるわけではありません。
栽培をする植物の種類によっては、早朝の日が昇る前から作業をしたり、夜通しで収穫や手入れをしなくてはいけないこともあります。
そんな労働時間の長さの割りには得られる給与額はかなり低めになっているため、生活をするために専業農家をしなくなってしまった人も多くなっています。
現在日本において専業農家をしている人はごくわずかで、ほとんどが他の仕事をしながら田畑の手入れをする兼業農家です。

そんなマイナス面ばかりが強調されがちな農業ですが、一方では生命を相手に自然とともに生きる農業という職に魅力を感じ、積極的に関わろうとする若者も増えてきています。
過疎化が進む自治体などでは、都内の若者に1日~1ヶ月の間の農業体験ツアーを誘致するなど、農業の後継者づくりにかなり本気で取り組んでいたりします。

農業は確かに労働時間が不規則で長い時間働かなくてはいけない仕事ですが、その分自分が育てたものが大きくなっていくのを体で実感できるという喜びがあり、育てたものを美味しく食べてくれる人を持てるという充実感があります。

また農業は一人だけですべての仕事ができるわけではない仕事なので、地域の住民同士で作るコミュニティの結束力は高く、困ったときには気軽に助けあいをすることができるという安心感があります。

参考:農業・林業や漁業の求人情報 | 第一次産業ネット

農業の種類には、稲作、畑作、畜産などがあります。
他にもお花を育てたり、はちみつ用の蜂を飼ったりといった特殊な農業もあります。
どの種類の作物をどんなふうに育てていくかは、その地域独自の特性があります。
未経験の人でも受け入れ態勢が整っている農家共同組織なども地域ごとに整備されているので、自分の就きたいと思う地域や種類の農業から選び、いくつか体験をしてみることもできます。

最近では従来型の農業の方法によらない新しい農業の形を模索しているような自治体もあります。
それまで全く別の仕事についていたという人であっても、その力を活かせる機会があるかもしれません。

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