スポーツ分野としても注目のプロゲーマー
2020年東京オリンピックに向けて様々な公式発表が行われていますが、ネット上で静かに伝えられていたのが「eスポーツ」を競技として採用されるかどうかの判断でした。
結論としてIOC(国際オリンピック委員会)で議題に上がるところまではいったものの、東京オリンピックにおいては正式に競技には採用しないということが決定されました。
この決定に日本のみならず世界中のゲームファンが失望をしましたが、以前までであれば「ゲームをスポーツの祭典であるオリンピックで競技として行うなんて」と全く相手にもされていなかったと思います。
かつてゲーム大国と言われ世界各国に人気タイトルを送り出してきた日本ではあるものの、現在はむしろゲーム後進国として位置づけられています。
もちろん任天堂など世界的スマッシュヒットを生み出す企業は存続してはいますが、そもそも「ゲーム」というものに対する認識が30年近く前から全く変化をしていないという印象があります。
しかし東京オリンピックにおいてeスポーツが議論されたように、日本でもプロゲーマーという職業が少しずつですが認知されるようになってきました。
前置きが長くなりましたが、プロゲーマーというのはそうしたeスポーツにおいて大勢の前で競技を行ういわばゲームのアスリートという仕事です。
一つのゲームタイトルで最も上手な人を決めるゲーム大会では、優勝者に賞金が与えられることになっておりプロゲーマーはそうした大会に出場して賞金を稼ぐという仕事になります。
感覚的にはプロゴルファーのようなもので、国内外の大会に参加をしてそこでトーナメントを勝ち抜くことで自分の名前を多くの人に知ってもらい、スポンサーについてもらって賞金を目指します。
大会で実績を上げるのが主流
世界では既にプロゲーマーが企業と連携したチームとして編成されており、新しいタイトルが出たときにはそうした有名なチームを招聘して大会を開催しそこでゲームユーザーを増やすという企業戦略が展開されています。
国別のプロゲーマーランキングも発表されていますが、日本は2018年時点で第25位と先進国ではほぼ最下位レベルにとどまっています。
言い換えれば日本でプロゲーマーを目指しても果たしてそれで食える仕事になるのは難しいということになりますが、日本を出て世界大会に出れるレベルになればチャンスは大きく広がってきます。
そのためにはまずは国内の大会に出て、そこから次の大会へのステップを作っていく必要があります。
日本のeスポーツ大会での賞金は微々たるものですが、世界大会では一気に年収を高くするチャンスがあります。
そのためにはゲームの腕前を磨くというだけでなく、外国語の習得や海外のゲーマーとのコミュニケーション能力が必要になってきます。