自然保護官になるには

自然保護官は環境省の職員

別名で「レンジャー」ともいわれる自然保護官という仕事があるのをご存知でしょうか。
この仕事は自然環境に関する仕事で、環境省の職員になるので国家公務員です。
もう少し細かくご紹介すると、自然保護官は環境省の総合職と一般職の自然系職員で、自然系技官任命されています。
将来は自然保護官になりたいと思う人は、環境省を目指しましょう。

自然環境を守る仕事

自然保護官の仕事の内容を一部ご紹介しましょう。
たとえば、国立公園に関わる仕事があります。
公園内の外来種をどうするか考えたり、野生の鳥や動物をどのように守るかを考えたりという仕事です。
その他にはペットにする動物の愛護やエコに関する業務などもあり、人と自然のふれあいを推進する業務もあります。

そして、デスクワークもあります。
実は自然保護官の仕事は外に行くのみではなく、日常業務では資料の作成、調査や分析の結果を整理するなどのデスクワークもあるのです。
このデスクワークの時間も結構長いものなので、アクティブな仕事のみではないということも知っておきましょう。
この他にも自然保護官の仕事はたくさんあるのですが、それらすべては自然環境を守る仕事です。

2~3年ごとに日本全国を回る

自然保護官になると働く場所は霞ヶ関という場合もありますが、2~3年ごとに日本全国の自然環境事務所や地方環境事務所を回る人が多いです。
その場合、オフィスでの仕事もありますが、現場調査などのように外回りもあります。
また、地域の美化活動に参加するなど、住民とのふれあいも大事な業務です。
その他には出向として、他の行政機関や海外に行くこともあるでしょう。

国家公務員採用試験を受ける

こうした自然保護官になるには4年制大学で自然環境保全分野の農学を学んでも良いですし、林業政策や環境政策を学んでも良いでしょう。
このような勉強は国家公務員採用試験対策になります。

大学で自然環境について学んだ後、国家公務員採用試験を受けます。
その際、年齢制限があるので、よく確認しておいた方が良いです。

自然保護官である自然系技官は「I種」と「II種」に分かれ、「I種」は22歳から33歳まで、「II種」は22歳から29歳までしか受けられません。
また、この試験は難しい試験で採用人数も多くないので、倍率が5倍から20倍になることもあります。
このように狭き門にはなりますが、頑張りましょう。

自然やアウトドア好きの人が向く仕事

自然保護官に向く人は自然やアウトドアが好きというタイプの人でしょう。
なぜならば、自然環境に関する業務なので自然が多い場所に行くことが多いからです。

実際にこの仕事についている人たちも、なりたいと思った発端は「自然が好き」という気持ちからという人が多いです。
そんな大好きな自然を守るための活動を日本の国のために行いたいという強い信念がある人ならば、この仕事に向いているのではないでしょうか。