人をおもてなす飲食店

飲食関連業はお客さんたちとの距離が近い職業

人をおもてなして笑顔を返してもらうと、本当に嬉しい気持ちになります。
接客業として分類できる仕事はたくさんありますが、中でも飲食関連業は手軽に利用ができお客さんたちとの距離を近いものにできるとても素敵な職業です。
現在は飲食関連業は景気がよくないので大した給料が望めないとか、大資本系の飲食店はブラック企業ばかりだとかよくない噂が流されていることも多いのですが、それでも勤める場所によってはとてもやりがいのある仕事とすることは十分に可能です。
人が好きという気持ちを持って飲食業界にはいりたいと考えるのであれば、そもそもお客様を大切にしなかったりするような経営方針のお店に勤務しても十分に満足できる働き方ができません。
ですので、これから勤務先を決める時には経営方針や営業内容に納得できるかどうかを基準に選ぶようにしましょう。

飲食店で働く人の体験談

実際にあった体験談ですが、とある人が地方にある有名料理人さんがオーナーをしている小料理屋に入ったときのことです。
その板前さんは以前東京の有名店で料理長などを務めた経験もあるという方で、独立してからは地元の新鮮な食材を生かした超高級料理を作っているということでした。
来店をしたとき小さな店内にはお客さんが数組ポツポツいるくらいで、いくら価格が高いからといっても、有名な料理人さんがいるのにおかしいなと思ったそうですが、理由はそのあとすぐにわかったそうです。
というのはもう一組のお客さんが出された料理を見て、「醤油をくれませんか?」とカウンター越しに頼んだところ「もう味は十分ついてるのだからつける必要はない」と一蹴したのだそうです。

言われた方のお客さんはムッとした様子で、その後いくらも食べないうちにすぐお店を出て行ってしまいました。
おそらくその調理師さんは料理の腕前は一流だったのでしょうが、あまり接客ということには興味がなかったのではないかと思います。
確かに醤油がなくても大変美味しい料理であったのでしょうが、言われた方にしてみれば自分の希望をあっさり無視された上に、本当の味もわからないのかとバカにされたかのように感じたのでしょう。
もし同じく醤油を断るのであれば、少し言い方を変えてお願いをすることも十分にできたに違いありません。

おもてなしの気持ちというのは難しく、何かを勉強したり研修を受けたからといってすぐ身につくものではありません。
本人の内側の本音の気持ちがそのまま相手に伝わるものなのではないでしょうか。