グループディスカッションとは
面接者を数人のグループに分けた後、テーマを与えて議論させ、各グループの結論を提示させる選考方法です。テーマは誰でも話せるような内容もあれば、ビジネスに関するものなどさまざまです。議論や発表を通じて自分をPRするところが、個別面接や集団面接と大きく異なります。
グループディスカッションで見られている点
まず、積極的に意見を言う力が求められます。その場で意見を言わなければ面接官は評価できません。周りの人の発言や行動が優秀だったとしても、委縮せずに発言する力が必要です。
ただし、積極的に発言しても、その話が尻切れとんぼで終わったり、内容が難しかったりすると、周りは理解できません。論理的かつ分かりやすい意見を述べましょう。
議論を結論に導くリーダーシップも必要です。グループの意見は出るものの、なかなかまとまらない場合は、「一通り意見が出たので、私たちグループは○○といった見解でよろしいですか」というように、内容をまとめる役を引き受けましょう。
他者に意見を求める「協調性」も大切なポイントです。もし、特定の人だけが話している場合であれば「○○さんはどう思いますか?」と意見を求めて、場の流れを変えましょう。
グループディスカッションで求められるスキル
あらゆるテーマに柔軟に対応できるよう、幅広い知識を付けることが求められます。一般教養はもちろん、時事問題や受験する業界の話題に関する情報を事前に調べましょう。
一般常識であれば、新聞やニュース、WEBサイトから情報を収集してください。とあるニュースが議題にあがっても、その内容を知らなければ話を進められません。面接官からは社会への興味関心が薄い人だとマイナスな印象を付けられます。
業界に関する知識を知るためには、書籍を利用しましょう。業界の幅広い知識・理解を持っていれば、面接官は志望度の高さを評価しやすくなります。反対に業界理解が低いと、印象が悪くなるので注意してください。
日ごろから、何かしら考える癖をつけることも大切です。ディスカッションは、グループ内で意見を出し合い、共通の結論を目指して話し合う場なので、物事を掘り下げて考える思考が求められます。その思考力を磨くためにも、日々あらゆることに対し「なぜこうなるのだろう?」と、Why思考で考えてみましょう。
その思考力に加え、強化すべきスキルは「根拠を明確にした発言」です。発言の回数が多くても、その根拠がぼんやりしていると説得力がありません。周りの人から共感を得て評価されるためにも、物事に対して意見を述べるときには、根拠のある事例を提示しましょう。