養殖業はどんな仕事をしている?
養殖業とは、湖や河川、また海などに設置されている生け簀を使い、魚介類や海藻類を飼育して出荷するお仕事です。
日本の漁業を支える存在と言っても過言ではない養殖業は、大きく分けて海を利用して行う海面養殖と、河川や湖などの内水を利用する内水面養殖との2つに分類できます。
養殖業の仕事内容は、養殖する海洋生物へのエサやりをはじめとする飼育に加えて、生け簀の清掃作業や機器の点検保守など多岐にわたります。
また、養殖している生物の選別や出荷に向けての作業を行うことも職務となります。
養殖する魚の健康管理をすることも大切な仕事内容で、病気を予防するためのワクチンを餌に混ぜて与えたり、場合によっては一匹ずつ取り出して注射を打つこともあります。
養殖業のお仕事は、職場によって勤務形態は異なります。
夜勤が必要な職場は少ないですが、週末や休日にも作業は必要なので、不規則な勤務時間となる職場が多いです。
また、繁忙期と閑散期とで勤務時間や勤務日数は変わります。
養殖業はどんな人が向いている?
養殖業は、生け簀という職場で海洋生物の世話をすることがメインの職務です。
エサやりや清掃作業は日常的に行いますし、場合によっては水揚げや場所移動などの作業も必要です。
そのため、体を動かすことが好きな人ならこのお仕事に向いていると言えるでしょう。
コミュニケーション能力も大切なスキルです。
生け簀の管理や運営はスタッフ1人で行うわけではなく、複数のスタッフと協力しながら行います。
コミュニケーションが必要不可欠で、状況説明や情報交換をしながら円滑な運営をしなければいけません。
魚が大好きな人にとっても、養殖業は大きなやりがいを感じられる仕事です。
魚の様子から健康状態をチェックしたり、普段と違う場合には原因を究明して適切な対応をしなければいけません。
そうした観察力を持っている人は、このお仕事に対して高い適性があります。
養殖業になる方法
養殖業になるためには、水生生物の行動や生態について基本的な専門知識を持っていることが大前提です。
そのため、専門学校に通いながら必要な知識を学ぶことが最短ルートと言えます。
海洋専門学校では、在学中から海洋生物の選別方法や水槽管理方法などを学ぶことができます。
即戦力となるスキルを身に着けることで、卒業後の就職先も見つけやすくなるでしょう。
大学に通って海洋生物学を専攻するという方法もあります。
専門学校のように実践的なスキルを身につけられるだけでなく、養殖に関する研究ができるなどより高い専門的な知識を学べるほか、将来の選択肢が専門学区より広がるといった点でもメリットが期待できます。