猟師はどんなお仕事?
猟師とは、自ら獣や鳥を狩猟して、その肉や毛皮などを販売して収入を得るというお仕事です。
企業へ就職するわけではなく、ショップを持つ必要もありません。
基本的には、猟銃を所持する許可証と狩猟をしても良いという免許を取得すれば、誰でもその日から始められるお仕事です。
しかし、上記の資格や許可証があっても、未経験の人が猟師を単独で始めることは非常に難しいのが現実です。
山の中に入って獲物を見つけるだけでなく、猟銃で仕留めた獣や鳥を販売するルートも確保しなければいけません。
そのため多くの場合には、そのエリアを管轄している猟友会へ所属して先輩猟師からスキルや知識を学ぶことになります。
猟師というプロフェッショナルな職種でも、山で狩猟をしても良い期間は法律で11月15日から2月15日までと限定されています。
そのため、猟師というお仕事だけで年間の生計を立てている人はほとんどいません。
多くの場合には、ショップや会社を経営する傍ら、副業で猟師をしています。
猟師はどんな人が向いている?
猟師は、体力がなければ務まりません。
起伏のある山中を何時間も歩き回るだけでなく、仕留めた動物や鳥を担いで山を下らなければいけません。
体力に自信があることは、猟師の適正という点では大前提となります。
狩猟に対して準備を怠らずにできる人、そして慎重に判断できる人も猟師に向いています。
猟銃という危険を伴うツールを使うだけでなく、野生動物のテリトリーに入って狩りをしなければいけません。
できるだけ自然の中に溶け込み、人間の痕跡を残さないようにできる人なら猟師というお仕事に向いています。
危険な状況でも冷静に対応できることも、猟師に求められる適正です。
狩猟の現場ではどのようなアクシデントが起こるか分かりませんし、自身の身に危険が迫ることもあります。
そのような場合にも落ち着いて冷静に対応できることは、猟師が持っているべき資質です。
猟師になる方法
猟師になるためには、まず最初に法的な資格や免許などの手続きをすることから始めましょう。
狩猟免許は国家資格で、具体的にどんな猟銃を使えるかに応じて4つのカテゴリーがあります。
筆記試験と実技試験とがあり、どちらにも合格することで取得できます。
猟銃を所持する許可、そして自治体に対して狩猟者登録をする手続きも行わなければいけません。
これらは費用が掛かるだけでなく時間もかかるため、余裕をもって手続きをすることが大切です。
猟師になるための学校などもありますし、猟友会へ登録して師匠を見つけることもおすすめの方法です。
どのような方法でも、実践を通して経験値が高まるお仕事なので、時間をかけてマイペースで経験値とスキルを高めたいものです。