舞台俳優になるには

舞台俳優の仕事内容

芸能の仕事のジャンルの一つが舞台俳優です。
よく芸能関連のニュースを見ていると、テレビドラマや映画で有名な俳優・女優が舞台に挑戦したということが伝えられたりしますが、基本的にはテレビと舞台とでは同じ俳優でもかなり経験することが異なります。

舞台俳優は自分の身体一つで舞台に上がり、本番一発勝負での演技をしていきます。
一方でテレビドラマや映画というのはNGシーンがあれば何度も取り直すことができますし、演技も必ずしもストーリーの順番通りに行われるわけではありません。

世間一般の露出の多さということで言えばやはりテレビは絶大な力がありますが、演技力ということで言うと舞台出身の役者は一枚も二枚も上というふうに言われます。
逆に舞台俳優としてキャリアを積んできた人がテレビドラマなどに出演するということもありますが、その場合は高い演技力や短いシーンでの存在感が高く評価される傾向にあります。

テレビよりも舞台が上というような決めつけをするわけではありませんが、一本のお芝居をしていく時、舞台の場合はやり直しのきかない一発勝負で挑むことになるため一つの演技に対しての練り込みが段違いに大きいと言えるでしょう。
実際の仕事内容はなんと言っても舞台で役をもらって演技をするということに尽きます。
特定の劇団所属をするかもしくはフリーの立場から演目ごとにオーディションを受けてそこで役を得て舞台に立つ機会を探していきます。

安定した収入は難しい

舞台俳優としての収入は、どういった舞台にどんな役柄で出演するかによって変わってきます。
そのため安定的に役を得るためにまずはいずれかの劇団に所属し、その劇団が行う演目に出演をしていくということで仕事を続けることができます。

先に舞台俳優はテレビを中心に活動する俳優と比較して演技力が高いというようなことを説明しましたが、それとはうらはらに舞台の世界で実力が認められて有名になっても、それがすぐさま高収入になるということはないのがほとんどです。
テレビで活躍する俳優の場合、うまくヒット作に乗れば一気にギャラがアップするのに対して舞台俳優はコツコツと地道に人気を高めていくという仕事になってしまいます。

意欲が一番大事

舞台俳優として活躍する人は多いですが、成功をすることができるのはわずか一握りです。
多くの若手俳優は舞台だけでは食べていくことができず、他に仕事をしていたりアルバイトをしながら劇団員をしているということが多くあります。

成功をするかどうかは運もありますが、自分なりにキャリアを伸ばしていくことができるかどうかということが重要になってきます。
演技力をきちんと磨きつつ、自分自身のよいところをアピールする方法を考えていくことが舞台俳優としてやっていくためには必要です。