建築関連の仕事について
細かく入り組んだ機械が好きという人なら、建築関連の仕事についてみるというのはどうでしょうか?
建築に関わる仕事には、建物そのものを設計・デザインする人の他、その建物の内部で使用する機械についての設計を担当する人がいます。
建築士の資格の最も上位にあたるのが一級建築士ですが、その中からさらに実務経験を5年以上行うことで、新たに設備設計一級建築士としての登録資格を得ることが出来ます。
住宅設備においてはデザイン性はもちろん大切ですが、それ以上にその建物の省エネ率や快適な通気環境が維持できるかということが重要になってきます。
設備設計士という資格が建築士とは別に存在するということは、より専門的な知識を持ってそうした住環境の改善を提案できるような人材のニーズが高まっていることでもあります。
建築士としての仕事
建築士としての仕事をするときには、工務店や住宅メーカーのような建築関連の業務を行う企業の設計部門に勤務をするか、もしくは専門の設計事務所を立ち上げたりパートナーとして仕事をしたりするような方法があります。
独立して仕事をする場合には本人の技量や信用性、人脈などによりかなり年収額に差がありますが、そこに新たに設備設計士としての資格を取得することにより、プラス100万円~200万円の年収アップが期待できます。
ただし、建築士資格の中でも一級建築士は資格取得のために専門の学科の受講と国家試験をパスする必要のあるたいへん難易度の高いものとなっています。
そこにさらに5年の実務経験をプラスするということは、一人前になるまでにはかなりの時間がかかるということにもなります。
ですので、もし設備設計関連の仕事につきたいということになったら、早い時期から進路をそちらの方向に定めるか、もしくは途中からでも長い学習期間をとれるようにしておく必要があります。
設備設計士としての仕事のやりがいは、意匠設計と違って建物完成後すぐではなく、そののちに使用する人たちから長く評価を受けることができるということです。
デザイナーズマンションのようなデザイン性を再優先にした住環境は下火になり、今後はより自然と調和した環境に優しい住宅が多く求められてきています。
建物はそれ自体が独立した存在ではなく、住む人との関わる中で価値を高めていくものであるということを実感できるという、機械と人のつながりを作ることが設備設計士としての最も大きな役割であるというふうに言えます。