半導体エンジニアになるには

半導体業界について

半導体が導入されたときには、その利便性から、業績がアップされました。
しかしながら、2007年ころから、業績のアップは下方修正となっています。
その原因として、半導体が使われている、製品の生産が伸び悩んだことがあげられます。

2013年ごろから、スマホやIoT に関係した需要が増えてきたこともあって、半導体業界に明るい兆しが見えはじめました。

一方で、半導体に関する技術はすべてが開発されつくしたものではないという側面もあるので、半導体業界はさらなる発展を遂げる可能性が秘められています。

半導体に関する技術者は、ものつくりにおいて、どのように従来の半導体技術を活用して、利便性の優れた製品を作り出すことを考えていくことが求められています。
アイデアさえあれば、業績をアップさせることができる伸びしろは残されていると考えていいでしょう。

研究開発も必要

半導体に関するテクノロジーは未だ、未開の部分がありますので、技術者はその部分の研究開発も考えてなくてはなりません。
会社などでは、研究するという余力がないと言うのであれば、大学などに委託して、研究開発を進めていくようにすることもお勧めです。

新しい、発見があれば、それを利用して、半導体業界に大きな活力を与えることもできるからです。
これまでの、テクノロジーだけに固執してしまうと業界の先細り感が出てしまうことも考えるべきです。

半導体に関する技術を学ぶ

半導体に関する技術を学ぶにはどのように考えておくのがいいのでしょうか?
テクノロジー本体を学びたいのであれば、工学系大学などに行くのがお勧めですが、研究開発も視野に入れたいと言うのであれば、応用物理系の大学もお勧めです。

半導体に関するテクノロジーは広範なもので、しかも奥行きがありますので、学部だけでなく大学院にいって、じっくりと学ぶことが肝要です。

学会などで、研究成果を発表したり、論文などを作成する経験を積んでおくことも可能な限り体験しておくといいでしょう。
半導体の業界は、国際競争の中にあると言ってもいいので、世界的な視座で技術を学んでおくようにしないと、長期的に仕事に関与できなくなってしまいます。

日本は工業立国だった?

日本は工業立国と言われて、世界の半導体業界をリードして来たのは事実です。
しかしながら、それも過去のものとなっています。

もちろん、日本の半導体技術者が以前の様に、精力的に研究や製品開発に情熱を傾けることができれば、昔のような繁栄を日本も取り戻せるかもしれません。

グローバルな環境で仕事をすることが必要になる業界ですので、若いうちから英語や中国語などの語学力を高めておくようにするといいでしょう。