自然保護団体に所属する

自然についての活動を行うところはいくつかある

自然が好きな人にとっては、年々進んでいる環境破壊は胸の痛いことでしょう。

自然保護に関して強い意識を持った人同士がそれぞれに集い、現在の自然の状況を調査するという活動をしている団体は全国にいくつかあります。

各都道府県にそれら独自の活動団体はあるのですが、全国規模で活動をしている日本で最も大きな自然保護団体は「公益財団法人日本自然保護協会(NACS-J)」です。

公益財団法人として再出発

日本自然保護協会はもともとは一般財団法人としてスタートした団体でしたが、2013年までに公益性の審査を受けることで「公益財団法人」としての地位を受けることができるという国の施策もあり、2011年より公益財団法人として再出発をすることになりました。

日本自然保護協会の活動目的は、自然観察や環境教育を普及していくということのほか、地域の自然環境を調べたり、任意で入会できる協会会員とのネットワークを作ったり、さらに自然保護に必要な法整備をするために政府や行政団体に訴えたり、同様に企業に対して提言を行なっていくということとなっています。

日本自然保護協会では随時職員の募集も行われており、一般職員もしくは契約職員として契約を行います。

まずは契約社員からスタートし、一般社員として勤務することも可能ですが何分営利を目的とした団体というわけではないので、単純に一般社員としての道が開かれているというわけではないようです。

職員となるためには、自然科学系の分野を大学・短大・専門学校などで修了した人が優先的となりますが、全く違う専攻をしていたり、または一度は一般企業に就職をしてから転職を希望するというケースも多いといいます。

なお就職先は東京となります。

活動内容について

最近の活動内容としては、自然観察指導員として各地域でセミナーや子供向けの普及活動を行うほか、会報「自然保護」を発行したりその他の刊行物により自然保護についての啓蒙活動を行いました。

特に力を入れた場所としては、群馬県みなかみ町新治区地区における赤谷の森を守る「AKAYAプロジェクト」や、日本自然保護協会発足のきっかけとなった複数の県にまたがる尾瀬沼での「尾瀬プロジェクト」、ほか「小笠原プロジェクト」や「綾の照葉樹林プロジェクト」といったことが主な活動内容として挙げられています。

いきなり職員を目ざす前に、まずは日本自然保護協会の会員となって刊行物を購入したり、イベントに参加したり、その他随時募集されるボランティアに参加してみるという方法がよいでしょう。