グリーンキーパーになるには

グリーンキーパーの仕事内容

グリーン、つまり芝生を育て管理するのがグリーンキーパーです。
広い意味では園芸用も含めた芝生の管理も指すのですが、一般的にはスポーツ用の芝生の管理をする人とされます。
具体的には、サッカー場や野球場、そしてゴルフ場です。

芝生というのは自然の物ですので、ちょっとした硬さや長さ、土壌の違いによって変化が生じます。
その変化はボールの動きやバウンドの大小、プレーヤーの動きにも影響をもたらします。
つまり、競技の結果にまで影響を左右する非常に重要な要素なのです。
それだけに、グリーンキーパーがどのような管理をするかはプレーヤーが気にするところでもあります。

グリーンキーパーはこのようにいろいろなスポーツで活躍するのですが、全国にたくさんあるゴルフ場のグリーンキーパーが最も需要が多い状況です。
ゴルフ場の設計や造成から携わる場合には、土の選定や排水設備の敷設、実際の盛り土などの作業も行います。
その上で、気候や環境に適した芝の種を選んで植えます。

グリーンが育ちプレーで使用されるようになると、日々の手入れをします。
雑草を除去したり、適度に水を与えて成長を促します。
コンディションに合わせた芝のカットや肥料やりなども日常的な仕事です。

ゴルフ場で経験と実績を積んだグリーンキーパーは、サッカー場などの大きな芝生グラウンドの管理をすることもあります。
グリーンキーパーによって大きな変化が出る世界ですので、この分野で名を挙げた人は非常に高い評価を受けて引っ張りだことなることも珍しくくありません。

グリーンキーパーに向いている人とは?

ごくわずかな芝生の変化に気付き、それに対応したケアをすることが求められますので、観察力と注意力がある人が向いている仕事です。
ちょっとしたミスによって病害虫を引き起こしたり、気候で芝生がダメになってしまうこともありますので、確かな知識と経験に基づいて判断できる決断力の求められる職業でもあります。

そして、探求心や好奇心を持つことも大事です。
芝生の生え具合や問題に対して、どうしてこうなったのかを考えその原因を探るために、調べ続けることが時に必要だからです。
また、日々の手入れには体力が必要となります。
暑い日も寒い日も外で手入れをしますし、プレーの行われない夜間や朝に働くことも多いからです。

グリーンキーパーのなり方

ゴルフ場やサッカー場からの求人を探して、実際に現場で働くのが一番です。
現場で経験を積み、具体的な知識を勉強していきます。
ステップアップをするには、NPO法人の「日本芝草研究開発機構」が実施している「芝草管理技術者資格」を取得すると良いでしょう。
いろいろなグリーンを見て技術を学ぶためにも、異なる職場で経験を積んでいくのも大事なことです。