ランドスケープアーキテクトになるには

ランドスケープアーキテクトの仕事内容

ランドスケープというのは、主に都市における景観や景色を指します。
機能的で美しい都市やエリアを、生活環境や健康福祉、ビジネスとの連携、安全などの種々の要素を考慮に入れながら作り上げていくのがランドスケープアーキテクトです。
特にデザインという面でのアプローチを重視していて、全体としてコンセプトが反映された美しい場所となるように都市計画を立てていきます。

こうした都市計画は一つの企業だけでできるものではなく、ほとんどは官民共同で計画を立て、様々な大企業が参入してプランニングをしていくものです。
その中でランドスケープアーキテクトは、全体のコンセプトを決めたり、デザインの方向性や中心的な施設を企画したりする重要な役割を果たします。

ランドスケープアーキテクトは、単に見た目に優れている都市を作るだけでなく、従来ある自然をどう残し生かすか、そこで働いたり住んだりする人たちがいかに快適に過ごせるかを考える必要があります。
また、地域の伝統や風習、医療面でのニーズなど実際的な面も考慮にいれることになります。
非常に膨大な仕事となり、一人で働くのではなくたくさんの人と協働していきます。

ランドスケープアーキテクトに向いている人

ランドスケープアーキテクトは、全体を総合的に考えられる広い視野と強い想像力が必要となります。
それに、メインとなるのはデザイン的な観点ですので、景観を良いものとするデザインセンスがなくてはいけません。
こうしたことから、新しいものを生み出すことに楽しさを覚える人はランドスケープアーキテクトに向いていると言えるでしょう。

また、ランドスケープアーキテクトは人々の生活に直結する仕事です。
そのため、人々の行動や考え方、都市としての機能の流れを分析したりイメージしたりできる人に向いている仕事でもあります。

ランドスケープアーキテクトのなり方

ランドスケープアーキテクトとして活躍するには、非常に広い分野にわたる知見が求められます。
多くの場合、建築士としてのスキルと実績を持っているものです。
そのため、大規模プロジェクトに携わる建築事務所で働き始めるのは良いスタートとなります。

または、都市計画に携わるゼネコンや官公庁といった道もあります。
その中で景観やデザインについての実務経験を積むと共に、お手本となるランドスケープを回り勉強を重ねていくことは重要です。

建築事務所でもゼネコンでも、都市計画の一部を担えるような大規模な会社はそう多くはありません。
最初は小規模な事務所にいるとしても、キャリアアップをしていき、大きな事務所に転職する必要が出てくることもあるでしょう。
それまでに、デザインや建築、都市計画についてのスキルを高めておき、転職を有利に進められるように準備しておく必要があります。