スタントマンの仕事

スタントマンの仕事内容

スタントマンの仕事は、映画やテレビ番組をはじめ、イベント舞台などで、カーチェイスや多様なアクション、自動車からの飛び降りといった、素晴らしい技や離れ業を披露することです。

スタントマンはボディー・スタントとカー・スタントの2種類に分類されます。
ボディー・スタントのスタントマンは群衆(モブ)として、もしくは俳優の吹き替えとして危険なシーンに登場する人です。一方後者のカー・スタントマンは別名スタントドライバーと言われていて、自動車やバイクのほかに、水上アクションも担当します。

このほかにも火だるまや爆破、高い場所からの落下や深い海へのダイビング、ワイヤーアクションなどさまざまな場面に出演します。時には特撮のスーツアクターや、交通安全のデモンストレーションとして登場することもあります。

オーディションの合格が近道

スタントマンとして仕事をするには、スタント事務所や芸能事務所のオーディションへの合格が必須。その後、スタント事務所や芸能事務所とマネジメント契約をして仕事を請け負います。
特別な学歴や資格などは必要がない職種ですが、アクションの演技やスタントの技術が求められるので、専門の養成所や育成スクールに通うのがおすすめです。

テーマパークで行われるイベントのスーツアクターやアクションスターのアルバイトをして経験を積む方法もありますが、スタントマンの養成所や育成スクールではプロの指導を受けられるので、専門的な技術を身につけられます。ただし、13~28歳程度の年齢制限が応募資格として定められているので、応募する際は必ず確認をしましょう。

スタントマンに必要なスキル

スタントの中にはバイクや車を使ったシーンもあるので、運転免許は必要不可欠です。
激しいカーチェイスや交通事故を再現するには、優れた運転テクニックが求められるので、免許取得後も技術を磨き続ける必要があります。

どのようなスタントでもこなせる体力と精神的な強靭さを持ち続けることも大切です。
毎日のトレーニングは欠かせないとはいえ、筋肉ムキムキの体を要求されているわけではありません。
役者の代わりとして演技をするので、役者とほぼ同じ体格であるのがマストです。ただ鍛えるだけでなく、体型を意識した体づくりが常に求められます。役者と体格差があれば、それ相応に体重も落としましょう。

飽くなき向上心を持つことも、スタントマンにとっては重要な点です。どのような役でも演じなくてはならない職業なので、スタントにおける幅広い知識や技術の習得は欠かせません。

スタントになりたての頃は、車にはねられるシーンや階段落ちといった場面を担当しますが、スタントの回数を重ねると高いところの落下や火だるまのような危険なシーンが多くなります。そのため「どのような役でもカッコ良く演じる!」という、向上心が必要です。