土木作業員の仕事

土木作業員の仕事は二つに分かれる

宅地の造成など土木工事の現場で活躍する人を土木作業員といいますが、その仕事は幅広いものです。
まずは、大きく二つに分けてその仕事内容に触れてみます。

土木作業員は「土工」と「機械土工」に分けられます。
簡単に言いますと「土工」は機械ではできない人の手による作業です。
たとえば、現場に建設資材を運んだり、穴を掘ったりする作業をする人のことを言い、経験の浅い人や若手が担う場合が多いでしょう。
それに対して「機械土工」は重機の免許をとって、機械を操作する人のことです。

工事の種類の例

土木作業員が活躍する工事の種類の一例を見てみましょう。
まずは建物の建設工事で建設予定地の造成のための杭打ちがあります。
こういった作業は躯体(くたい)と呼ばれ、建物を建てる際の前段階の作業です。
建てる位置を決めたり、高低を決めるという作業も測量技術を持った作業員が行い、ショベルカーなどの技術を持った作業員がその土地を建物が建てられる状態にします。

その他には、道路工事もあります。
道路の舗装や水道管、ガス管などを新しいものにする作業などです。
また、河川工事もあります。
堤防を整備するなど、水害の復旧に関与することもあるでしょう。

さらにダム工事もあります。
大きなダムだと数十年かかることもあるので、根気のいる仕事です。

コミュニケーション能力や体力が必要

土木作業員になるために入っておいた方が良いという学校は特になく、学歴は関係ないです。
ただ、同じ土木作業員のみでなく、とび職の人などの職人やその他大勢の作業員といっしょに働く仕事なので、コミュニケーション能力が必要でしょう。
意思疎通がきちんとできないと工事に支障を招いてしまうこともあります。

また、体を使う作業ばかりなので、体力のある人が良いでしょう。
体力のない人や病弱な人には向いていない仕事です。

未経験者でも応募可能

この仕事は、それほど難しい技術を使わない土工からスタートできるので、未経験者でも可能です。
こういった工事はあちらこちらで行われているため、求人は多くインターネットのサイトなどでも多く見つけられます。
興味があるなと思う人はバイトや契約社員などの仕事が多くあるので、積極的に応募してみるとよいでしょう。
人手がいる仕事なので、採用される率は高いです。

機械土木工や現場監督を目指す

未経験から土木作業員になったとしたら、まずは機械土木工を目指して重機の免許を取るとよいでしょう。
例えば、ショベルカーなどを扱えるようになると、仕事の幅が広がります。

その次は現場監督を目指します。
工事現場全体の進捗管理をする仕事で、土木施工管理技士の資格が必要です。
このようにして、日々努力を重ねて土木作業員として頑張っている人は多くいます。